<!-- もしもアフィリエイトでかんたんリンクを貼る時、 レスポンシブを有効にするためのタグ-->

進撃の巨人 第122話『二千年前の君から』あらすじと未解明の謎・伏線・考察【ネタバレ注意】

2020年2月17日

『二千年前の君から』『二千年後の君へ』

まさか、このタイミングで第1話のタイトルの伏線回収をするとは…

第122話『二千年前の君から』あらすじ

2000年前、始祖ユミルは一介の奴隷でした。
戦争に負けて奴隷になり、助けてくれる家族や親類もいないのか、その扱いは奴隷の中でも最下層で、豚を逃がした濡れ衣を着せられます。
罰として山に連れて行かれ、まるで狐狩りのように弓矢と犬に追い立てられます。
必死で逃げているうちに大樹のうろを見つけ、身を隠そうと入ったところ、うろの中に広がっていた池に落ちてしまいます。
沈んでいくユミルに、脊椎のような形状の生き物が取り付き、ユミルは巨人化しました。

巨人化能力を手に入れたユミルは、主人であるフリッツ王のためその力を使役させられます。
道を開き、荒地を耕し、峠に橋をかけ、エルディア国は随分豊かになりました。
山賊のような身なりの兵士は揃いの装備に身を包み、王の座る玉座も随分立派になりました。
その功績により、ユミルは妻として迎えられ、フリッツ王の子供を産みます。
しかし一人の人間としては見てもらえず、今度は巨人兵器として戦争に駆り出されます。

閲兵式の日、突如捕虜が槍を手に取り、王に向かって投げつけます。
ユミルはとっさに王をかばい、槍に肩を貫かれます。
倒れたユミルに王は冷たく言い放ちます。

何をしておる。起きよ。
お前が槍ごときで死なぬことはわかっておる
起きて働け
お前はそのために生まれてきたのだ
我が奴隷ユミルよ

絶望の中ユミルは死に、座標の空間に一人佇みます。
王は3人の娘にユミルの体を食べさせ、巨人化能力を引き継がせます。

お前は奴隷じゃない

エレンが叫びます。

お前が選べ

待っていたんだろ
二千年前から誰かを

エレンの言葉に始祖ユミルは涙を流し、エレンを再生し、巨人化させます。
それと同時に壁が壊れ、無数の超大型巨人が姿を現しました-

解明されていない謎・伏線と考察

ヒストリアの絵本とクリスタ・レンズ

フリーダと幼いヒストリアが読んでいた絵本の女の子は、始祖ユミルであることがはっきりしました。
13巻第51話『リヴァイ班』で、ヒストリアはこの少女の名前を「クリスタ」と言っていました。

なぜ、「ユミル」ではないのでしょう?

13巻第52話『クリスタ・レンズ』で、「クリスタ・レンズ」と名付けたのは父親のロッド・レイスであることが判明しているので、フリーダがらみの記憶を消されているヒストリアの、思い違いの可能性が濃厚です。

ただ、例えばキリスト教の唯一神も、ヤハウェやエホバ、デウスなど複数の呼び方があります。
それと同じように、「ユミル」が何らかの理由で「クリスタ」と呼ばれるようになっていたという可能性もあります。

また、言語によって名前の読み方が変わることもあり得ます。
例えば英語のジョージは、フランス語ではジョルジュ、ドイツ語ではゲオルグ、イタリア語ではジョルジョ、スペイン語ではホルヘと、結構読み方が変わります。
ウィリアムも、ギヨーム、ヴィルヘルム、グリエルモ、ギリュルモに、スティーブンはエティエンヌ、シュテファン、ステファノ、セバスチャンにと、ずいぶんイメージが変わります。
ただ、読み方の違いだけでは「ユミル」⇒「クリスタ」はちょっと厳しいですね。

始祖ユミルが巨人化能力を入手した経緯

ついに、始祖ユミルが巨人化能力を入手した経緯が明かされました。
大樹のうろの下に広がる池に落ち、そこで脊椎のような形の生物に寄生されたところ、巨人化したのです。

この「脊椎のような生物」は一体何でしょう?

始祖ユミルに取り付いた後、離れた様子がないことから、体内に入り、寄生してしまっているのでしょうか。

この生物が寄生生物と仮定すると、始祖ユミル以前に巨人化した人類がいないことから、人間ではなく他の大型の脊椎動物に寄生する生物なのではないかと思われます。
誤って人間に寄生してしまったところ、予期せぬ効果を与えてしまったといったところでしょうか。

しかし、そもそもいくら大樹とはいえ、あれほどの池が木の根元に広がっていると言うのもおかしな話です。
あんなに大きな池があったら、根は木を支えることなど出来ないはずです。

では、あの空間はなんなのか?

『となりのトトロ」でメイはちびトトロを追いかけ、木のウロに落ち、トトロに出会います。
トトロのお腹の上で寝ていたはずが、森の中の陽だまりで寝ていたのをサツキに発見されます。
トトロの住処へサツキと父親を連れて行こうとするのですが、たどり着くことはできませんでした。

始祖ユミルが「脊椎のようなもの」に取り憑かれた池も、異世界の池なのかもしれません。

ちなみに、「進撃の巨人展 FINAL」の「1分の1ジオラマシアター」で、水の中をイメージした映像が使用されていました。
溺れるときにガボッと吐いた息のような泡の描写がありましたので、間違いなくこのシーンを表していたのでしょう。
もうすぐ「進撃の巨人展 FINAL」も終了してしまいますが、これから行く人は注目してみてください。

巨人化能力の継承

ユミルの死後、3人の娘たちは母親の体を食べることにより、巨人化能力を継承します。

おそらくその前に、血筋による継承がなされているか調べたことでしょう。
しかし、娘たちは母親のように体が傷つくことにより巨人化することはありませんでした。
次に王は、ユミルの体を食べさせることにより、能力を継承させようとしました。
なぜこのような手段を思いついたのかは分かりませんが、結果的には正解でした。

エレンが戦鎚の巨人の能力を獲得した時のように、娘たちは脊髄液を摂取した時に能力を継承したことを感じ取ったのでしょう。
なぜならば、王は娘たち以外の人間にも脊髄液(背骨)を摂取させたと思われるからです。
王の遺言からそれが伺えます。

娘たちよ
子を産み増やし続けよ
ユミルの血を絶やしてはならぬ
娘が死ねば、背骨を孫に食わせよ

王は、娘たち以外の人間にも脊髄液を摂取させました。
しかし、ユミルの血を引く人間しか巨人にはなれなかった。
なので、ユミルの血筋の人間を増やすよう遺言したと考えられます。

座標の空間の大樹は、最初は3つに、後に無数に枝分かれしています。
これは、「ユミルの民」の数を表していると考えられます。
ちなみに2500年ほど前の人物の孔子の子孫は、400万人を超すと言われていますので、始祖ユミルの子孫が1国のほぼ全ての人口を占めていたとしても不思議ではありません。
まして「産めよ殖やせよ」を奨励したのならなおさら。

ところで、始祖ユミルの子孫しか巨人になれないことから、彼女に取り付いた「脊椎のような生物」は、単に寄生したのではなく、遺伝子レベルで一体化したのかもしれません。
例えば、もともと独立したバクテリアだったミトコンドリアや葉緑体が細胞に取り込まれ、現在は細胞内共生をしているように。
始祖ユミルの子孫は「脊椎のような生物」の遺伝子も引き継ぎ、その遺伝子を持っている者のみが巨人化できるのではないでしょうか。
ユミルの民かどうかは血液検査で分かるようですが、血液は骨髄で作られるので、その点でも辻褄が合っています。

始祖ユミルの奴隷根性と二千年の呪い

「奴隷根性」という言葉があります。
広辞苑では、「あたかも自分が奴隷であるかのように、卑屈に相手の意向に従おうとする心の持ち方。」と書かれています。
始祖ユミルは文字通り奴隷でしたが、彼女の行動原理も奴隷そのものでした。

無実の罪で糾弾されても弁明することなく罰を受け入れ、「巨人化」という強大な力を手に入れても自分に死刑宣告をした王のために力を使い、身を呈して王を守りました。

「鎖に繋がれた象」という話があります。
サーカスの象は、足に鎖をつけられていますが、その鎖は小さな木の杭につながれているだけ。
象が本気を出せば逃げ出すことも可能なのに、象はおとなしく繋がれるままになっています。
象は子供の頃から、その鎖にずっと繋がれています。
繋がれた当初は逃げようと鎖を引っ張りますが、子象の力では鎖は切れませんし、杭も抜けません。
いつしか逃げることを諦め、おとなしく鎖に繋がれています。
大人になった今、本気を出せば鎖を引きちぎれ、杭を引き抜ける力を手に入れているというのに。

始祖ユミルはこの象です。
誰よりも強大な力を持っていながら、王の言うことに従う。
二千年経って今も、王家の人間の言葉に従い続けています。

瀕死のジークを助けたのも、ジークが王家の人間だからでしょうか?
ジークは巨人化できないほどの傷を負い、さらに雷槍により吹き飛ばされました。
普通なら助からないダメージを負っているはずです。
ですが、始祖ユミルはジークを助けました。
それは、ジークが王家の人間だから、寿命が尽きるまで助けようと思ったのでしょうか。
それとも、ジークの思想に共感し、その命令を下して欲しかったからでしょうか。

『二千年後の君へ』と『二千年前の君から』

エレンは始祖ユミルに言います。

オレをここまで導いたのはお前なのか?
待っていたんだろ
ずっと
二千年前から
誰かを

第1話『二千年前の君から』では、エレンが「すっげー長い夢」を見て、涙を流します。
この夢は、始祖ユミルが見せていたのではないでしょうか?
自分の生涯、ユミルの民の歴史、これから起こること。

もしかしたらエレンが特別に選ばれてあの時夢を見たのではなく、始祖ユミルは無作為に、もしかしたらユミルの民全員に長い夢を見せていたかもしれません。
それこそ二千年間。誰かに助けて欲しくて。
しかし、誰もそんな夢を見たことさえ思い出せなかった。
エレンを除いて。
エレンだけが「夢を見た」ことだけは覚えていた。
そこでエレンに様々な記憶を見せ、座標の空間に来るよう誘導したのでしょうか。

いずれにせよエレンは、この時見た夢の内容を思い出していると思われます。
それは、第53話『狼煙』で鏡に映るフリーダを見た記憶を、走馬灯で思い出しているからです。
フリーダの記憶も、次の瞬間には思い出すことができなくなっていました。
それを思い出していた、ということは、10歳の頃見た「すっげー長い夢」も思い出していたと考えてよいでしょう。

その「すっげー長い夢」の内容はなんだったのでしょうか?
エレンは第121話『未来の記憶』でえげつないほどグリシャを未来の記憶で操りましたが、自分自身も誰かに記憶を見させられて行動を誘導されているという自覚があるようです。

「この世を終わらせる」の「この世」とは?

終わりだ
オレがこの世を終わらせてやる

エレンは始祖ユミルに叫びますが、エレンの言う「この世」とはどの世界を指しているのでしょうか?

ジークは、「現実世界」と考えているようですが、エレンの「決めるのはお前だ。お前が選べ。永久にここにいるのか、終わらせるかだ」の台詞からは、「この世」=「ここ」=「座標の空間」と捉えられます。

しかし実際に始祖ユミルがとった行動は、エレンを蘇らせて巨人化し、壁の巨人たちを目覚めさせたことでした。
この行動を見ると、「現実世界」を終わらせようとしているとも見えますね。

余談ですが、数話前になんとなく死んだと思われていたマガト隊長元帥がしれっと登場していたのには笑いました。

第122話『二千年前の君から』は進撃の巨人30巻に収録されています。


リクエスト受付中です!
記事下のコメント、お問い合わせフォームツイッターのDMなどで、お気軽にご連絡ください。