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進撃の巨人18巻〜22巻 あらすじと未解明の謎・伏線と28巻までの内容を踏まえた考察【ネタバレ注意】

2020年2月16日

これは、お前が始めた物語だろ

進撃の巨人のアニメseason3 Part.2 の範囲の内容は、凄まじいの一言に尽きます。
物語の盛り上がり方も、その内容の深さも。
「巨人が人を食らう」というインパクトだけで語られていた1巻刊行当時、誰がここまで到達すると考えたでしょう?

物語は前半と後半で全く雰囲気が異なります。

前半は、巨人対巨人、巨人対人間の戦いです。
シガンシナ区内では、火を撒き散らす超大型巨人に、復活した鎧の巨人。
それに対峙するは104期生わずか6人。
一方、壁の向こうでは、獣の巨人が投げる石つぶてで、人も馬も壊滅寸前です。
まさに”前門の虎、後門の狼”、もはやなす術が残っていない絶体絶命の状況です。
諌山先生は、この絶望感を作るのが、天才的にうまい。
進撃の巨人は、よくある少年漫画のように、敵を倒すとより強い敵が現れる、という敵の出し方をしません。
敵は強いですが、味方もそれに合わせて力をつけていきます。
強さのパラメータ変化は自然で、チート的な強化はありません。
しかし、数の力や状況の変化により、一方を絶望的な劣勢に叩き込みます。
絶望的な状況の中の命の選択、犠牲、そして起死回生。
勝者と敗者が逆転したかと思った瞬間、盤上はまたひっくり返ります。
極限の状態でどう判断するか、何を選ぶか、誰を選ぶか。
アニメでどう表現されるか、楽しみです。

後半は、グリシャの前半生が中心となりますが、こちらも凄惨の一言に尽きます。
”自由の代償に何を支払うか?”というこの物語のテーマが、よりクローズアップされます。

グリシャは自由を求め、その結果として自分の指と、妹、妻、仲間たちの命、最終的には息子に食い殺されるという運命を代償として支払います。
フクロウも、何十年も自分の心を殺してマーレ人として働き、自分が救いたいと願っているエルディア人たちを拷問し、”楽園送り”にします。

「自由の代償」をテーマとした映画に、「イージー・ライダー」があります。
本作を観た日本のある監督はこう発言をしています。
「自由には2種類ある。“Liberty”と“Freedom”の意味合いは少し違う」と。
“Liberty”は、憲法や法律、社会ルールの範疇の中での自由。
“Freedom”は、様々な抑圧、制限、束縛などのない広い意味での自由。
進撃の巨人の登場人物たちは、“Freedom”を目指します。
「イージー・ライダー」の主人公たちは、“Freedom”を生きた結果、“Liberty”を生きる人に殺されます。

28巻で、エレンは自由を求め、動き始めました。
エレンは自由への代償に、何を支払おうとしているのでしょうか?
もしくは何を支払うはめになるのでしょうか?

 

進撃の巨人 第18巻第73話〜第22巻のあらすじ

【第18巻あらすじ】

ついにシガンシナ区へ戻ってきたエレン達。
難なく外門を塞ぐことに成功しますが、アルミンはライナーとベルトルトが近くにいることに気づきます。
ライナーを見つけ出し、急襲するも失敗。ライナーは巨人になります。
同時に獣の巨人が現れ、巨人の集団を出現させます。

【第19巻あらすじ】

雷槍の効果で、鎧の巨人を瀕死の状態に追い詰めます。
ライナーの”叫び”でベルトルトが駆けつけます。
アルミンは交渉を持ちかけますが、ベルトルトは拒否します。
ベルトルトは超大型巨人となり、ハンジ班は爆風に巻き込まれてしまいます。

【第20巻あらすじ】

超大型巨人はシガンシナ区を火の海にし、鎧の巨人も復活します。
獣の巨人は投石により大ダメージを与え、調査兵団は全滅の危機に陥ります。
エルヴィンは自身と新兵の命を囮に使い、リヴァイは獣の巨人の中身を切り出しますが、一瞬の隙をついて逃げられます。
シガンシナ区では、ミカサ達が雷槍でライナーを倒し、超大型巨人はエレンが討ち取りますが、アルミンが犠牲になります。

【第21巻あらすじ】

巨人化薬を誰に使うべきか?
リヴァイは最終的にアルミンを選び、エルヴィンは息を引き取ります。
エレン達はついに地下室に到達し、グリシャの残した手記を手にします。

壁の外の世界で、グリシャ達エルディア人は迫害され、収容所に暮らしていました。
妹を殺されたグリシャは「エルディア復権派」に属し、王家の末裔ダイナ・フリッツと結婚し、ジークを得ます。
始祖の巨人奪還のためジークを巨人の継承候補生とするも、7歳のジークはエルディア復権派をマーレに告発しました。

【第22巻あらすじ】

ダイナは無垢の巨人にさせられますが、その巨人は、エレンの母とハンネスを食った巨人でした。
グリシャはフクロウことエレン・クルーガーより”進撃の巨人”を受け継ぎ、始祖の巨人を奪還すべく壁内に向かました。

グリシャの手記の内容は、国民に共有されました。
1年後、島の巨人はほぼ駆逐され、調査兵団は初めて海を見ます。

 

解明されていない謎・伏線と考察

(1)エルヴィンが作戦を中止しなければどうなった?

解明されていない謎や伏線ではないのですが、18巻で敵が出てこないのをいいことに、エルヴィンが内門を塞ぐ作戦を続行した場合、何が起こったのかを考察してみました。

本編では、エルヴィンは作戦を中止し、敵の位置の特定を第一目的としました。
その結果ライナーを炙り出し、リヴァイが急襲するも失敗。
ライナーは巨人になります。
同時に獣の巨人が巨人を出現させ、投石により内門を塞ぎ、調査兵団を分断しました。

つまり、ジークの作戦としては、エレンが内門を塞ぐまでは泳がせておくつもりだったのでしょう。
ならば、エルヴィンが作戦を続行した場合、エレンが内門を塞いだ直後、ライナーが巨人化し、エレンを齧り取る。
それと同時にジークは巨人を出現させる。
あらかじめライナー巨人化のタイミングで、ジークは巨人を出現させる手はずだったのでしょう。
同時多発的に巨人を出現させることでエルヴィンの判断を遅らせ、ライナーを補佐する目的もあると思います。

本編でも、エルヴィンは敵の動きを見極めるため、判断に時間がかかっています。
もし作戦を続行した場合、不意を突かれてエレンを奪われていたかもしれません。
ライナーの補佐にはベルトルトも控えていたわけですし。

しかし、ライナーたちが、エレンが硬質化を身につけたことを知らないことを考慮した場合、
ライナーは斥候的な役割で、エレン達の出方を伺い、タイミングを計って巨人化。
それに合わせてジークが巨人を量産し、内門を塞いで調査兵団を分断。
ライナーは馬を全滅させ、撤退。
その後は包囲したまま調査兵団が衰弱するのを待つか、エレンが巨人化して逃げたら追う。
ベルトルトは不測の事態に備えている。
こんな計画でしょうか。

(2)ミカサとハンジさんの技量の違い

「19巻第76話 雷槍」で、ミカサとハンジさんがライナーの両目に雷槍を打ち込みます。
よく見ると、ミカサの雷槍は鎧の巨人の黒目に当たっているのですが、ハンジさんは眼球をわずかに外れています。
ハンジさんも手練れの兵士ではありますが、アッカーマン一族のミカサには敵わないということが描写されています。
諌山先生は、こうした細かいところまで描きこんでいるんですよね〜

(3)リヴァイがエルヴィンではなく、アルミンを選んだ理由

これは、「巨人を駆逐した後の未来を見ているかどうか」で判断したのだと思います。

エレンはリヴァイに訴えます。
「アルミンは戦うだけじゃない。夢を見ている!!」

その少し前、リヴァイはエルヴィンに尋ねていました。
「お前の夢ってのが叶ったら… その後はどうする」
「…それは わからない。叶ってみないことにはな」

ケニーは死に際にリヴァイに言いました。
「みんな何かに酔っ払ってねえと やってらんなかったんだな…」

そんな中、アルミン一人だけが巨人のいない世界を見ています。
それが、アルミンが選ばれた理由ではないでしょうか?

(4)「エルディア人」と「ユミルの民」の違いは?

「エルディア人」と「ユミルの民」。
違いが少しわかりにくいので、整理してみましょう。

1820年前、「ユミル・フリッツ」が「大地の悪魔」と契約し、巨人の力を手に入れました。
ユミルは死後も「九つの巨人」に魂を分け、エルディア帝国を築きます。
エルディア人は他民族に無理やり子を産ませ、巨人になる力を持った「ユミルの民」を増やした、とマーレの歴史書には書かれています。(この部分はマーレの歴史書なので、差し引いて考える必要があります)

つまり、「エルディア人」の中の「ユミルの民」のみが、巨人化能力を持っているのですね。
フリッツ王家しか始祖の巨人の力を行使できないことから、ユミルの直系の子孫は、他の血をあまり入れず、純血を保ってきたと考えられます。
とすると、「ユミルの民」は、「九つの巨人」のうち始祖の巨人を除いた八つの巨人の継承者たちの子孫でしょうか。

紀元前500年頃の人である孔子の子孫は、200万人ほどいると言われています。
2500年で、200万人に広がったわけです。
始祖の巨人は遺伝子を操作できるようですので、当時統治していた人民全員を「ユミルの民」としたとすると、2000年弱でいったいどのくらいの人数なのか、見当もつきません。

一方「エルディア人」には、「ユミルの民」以外にも「他人種系エルディア人」がいると、「24巻第96話希望の扉」でライナーが語っています。

ここで単語の定義から考えてみます。
「帝国」には、2つの意味があります。
一つは、「皇帝」が支配・統治する国家。つまり王が治める国⇒王国。大公が治める国⇒公国。のように、皇帝と呼ばれる君主が治める国⇒帝国、なのです。
もう一つが、複数の国家や民族を治める国を指します。

フリッツ家は「王家」です。
ユミル・フリッツの死後、巨人の力を手にしたユミルの民は、エルディア「帝国」を築いたとされています。
つまり、女王ユミル・フリッツの死後、フリッツ王国は周辺の国家を征服し、「帝国」を築いたと考えられます。
「他人種系エルディア人」は壁内で貴族として統治していたので、エルディア帝国内でもそれなりの地位にあったと考えられます。
征服された国家の王族だったのかもしれません。
そうでなければ、「ユミルの民」の血を混入せずに血脈を保てないでしょう。
フリッツ王家に忠誠を誓ったものの、巨人になれる「ユミルの血」嫌悪感を抱いていたのではないでしょうか。

(5)グリシャが古語を読めた理由

「21巻第89話 あの日」で、グリシャは古文書の内容を解説します。
しかしその時の同胞との会話が、妙なのです。

「しかしグリシャ、よくこの古語が読めたな」
「いいや、まだ殆ど解読できていないんだ」
「…? では、なぜ真実がわかった?」
「? そんなことすぐわかるだろ? なぜなら俺は始祖ユミルを信じている!!」

いやいやいやいや、グリシャさん、あなたバカですか?
周りの人たちも、勢いに押されて納得してんじゃねーよって、突っ込みたくなります。

「22巻第88話 進撃の巨人」で、クルーガーはグリシャに、”道”について説明します。

あたかも「ユミルの民」とは皆一様に見えない「何か」で繋がっていると考えざるをえない
ある継承者は「道」を見たと言った
目には見えない道だ
巨人を形成する血や骨はその道を通り送られてくる
時には記憶や誰かの意思も同じようにして道を通ってくる
そしてその道は全て一つの座標で交わる
つまりそれが…「始祖の巨人」だ
すべての巨人…すべてユミルの民はその座標へと繋がっている

とすると、知性巨人の継承者だけでなく、ユミルの民であれば誰でも始祖の巨人と繋がっており、記憶や意思が送られてくる可能性があるということです。
始祖の巨人は、この道を通じてコントロールをするのでしょう。
そしてグリシャが古語で書かれている内容を理解できたのは、道を通じて知識を得たからではないでしょうか?

「22巻第89話 会議」で、エレン・クルーガーが知るはずのないミカサやアルミンの名前を出したのも、もっというなら第1話の「いってらっしゃい エレン」も、道を通ってきた記憶だと思われます。

(6)ユミルの手紙の意味

「22巻第89話 会議」で、ライナーが持ち込んだ、ユミルがヒストリアに宛てて書いた手紙の内容が明かされますが、正直いって意味不明です。
ユミルが嘘を書く理由はないのですが、この内容が本当であるとも思えません。
「始祖ユミルの生まれ変わり」に祭り上げられたようですが、なぜユミルを選んだのか理由が分かりません。
正直いってユミルは美人でも、可愛くもありません。
大勢いる物乞いの中から見繕われたようですが、どうせ選ぶなら、ヒストリアのように可愛い子を選ぶでしょう。
ここがどうしても腑に落ちません。

また、ユミルの最期の文章、「まだお前と結婚できていないことだ」にも違和感を感じます。
「まだできていない」という言葉は、「今後できる可能性がある」ことを暗に示しています。
死を間近にした人が使う言葉ではありません。
例えば、末期がんで余命1ヶ月ほどの人が片思いの相手に対し、「まだお前と結婚できていないことが心残りだ」と表現するでしょうか?
普通は「とうとうお前と結婚できなかったことだけが心残りだ」と書くのではないでしょうか。
ユミルには、「ヒストリアと結婚できる未来」が見えていたのでしょうか?

ユミルといえば、ライナーたちほどではないにせよ、巨人に対してある程度の知識があるような描写がされていました。
ユミルの手紙では、人間に戻ったユミルが”道”らしきものを見ている描写があります。
ユミルは”道”を通して、何かを知っていたのでしょうか?

 

 

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