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進撃の巨人26巻第106話〜第28巻あらすじと未解明の謎・伏線と第117話までの内容を踏まえた考察【ネタバレ注意】

2020年2月16日

人間兵器になりうる人間は、存在が許されるのか?

第3期アニメが終わった後の展開では、一段と社会的で重いテーマに踏み込みます。

”人間兵器”と言うと、神風特攻隊や人間魚雷「回天」、最近でいえば自爆テロなどを思い浮かべます。
(洗脳されていたかもしれませんが)自分の意思で人間兵器となった彼らは、意思を持って攻撃するので、迎撃されます。

しかし、進撃の巨人世界における”人間兵器”ユミルの民の立ち位置は、彼らとは異なります。
ユミルの民は、自分の意思に関わらず人間兵器になりうる人たちです。

現実世界では、ユミルの民に似た立場の人たちを見つけることができません。

が、現実世界で私たちが恐怖にとらわれ行ってきたことを振り返ると、進撃の巨人世界でユミルの民が置かれている状況はまだ良い方なのではないでしょうか。

例えばハンセン病。
感染力は低いにも関わらず、見た目を損なうことがあることから恐れられ、21世紀になるまで隔離政策を取られました。

例えば相模原事件。
「障害者は生きている意味がない」と言う信念のもと、大量殺人が行われました。

意思を持たず、殺人ロボットのように私たちを殺しに来るかもしれないユミルの民がもし現実世界にいたら、私たちは隔離する以上のことをしてしまうのではないでしょうか?

それは、私たちが生き延びるために必要なこと?
それとも過剰防衛?

私たちの生存を脅かしかねないユミルの民の存在は、私たちの仕事(=生活の糧)を脅かしかねないAIを反映しているようにも思えます。

進撃の巨人 第26巻第106話〜第28巻のあらすじ

【第26巻あらすじ】

3年前、マーレ軍の調査船がパラディ島に進行してきた時、イェレナら反マーレ派義勇兵が裏切りを起こし、パラディ島側につきました。
彼らはマーレ軍や兵器についての情報をもたらし、さらに、ジークの要求を伝え、「始祖の巨人」と「王家の血を引く巨人」が接触すると、「始祖の巨人」の力を発動することができると明かしました。

【第27巻あらすじ】

エレンとジークは拘束され、義勇兵も軟禁されました。
イェレナはエレンと接触したことを認めます。
兵政権はエレンを見限り、継承者の人選を始めますが、ザックレー総統は暗殺され、エレンが脱走します。

【第28巻あらすじ】

ジークはあらかじめ自身の脊髄液をワインに混入させ、兵士たちに飲ませていました。
ジークの”叫び”により監視していた兵士は巨人化し、脱走しようと試みますが、リヴァイに四肢を切断されます。
ジークの目的は、始祖の巨人の力により「ユミルの民」の体を作り変え、子供を産めなくさせる”エルディア人安楽死計画”でした。
最期の力を振り絞りジークは雷槍の安全装置を抜き、リヴァイが爆発に巻き込まれました。

解明されていない謎・伏線と考察

(1)マーレの人口はどのくらい?

「26巻第106話義勇兵」でイェレナは、マーレ軍は総員約100万であると語りました。
この情報をもとに、マーレの人口を計算してみました。

現実の世界で公表されている労働力に占める兵士の割合ランキングを参考にしました。
ランキングの1位はイラクの9.811%、2位は北朝鮮の9.139%、日本は129位の0.398%です。

マーレは軍事大国です。
とりあえず同じ軍事大国のアメリカの数値0.940%で計算してみましょう。
労働力に占める兵士の割合が0.940%ですので、100万を0.940%で割ると、マーレの労働力人口は約1億600万人となります。
労働力人口とは、15歳以上の人口から主婦や学生など労働の意思を持たない人や、病気や高齢者など労働できない人を引いた人口です。
2008年9月のアメリカの労働参加率は66%ですので、1億600万人を66%で割ると、15歳以上の人口は1億6千万人です。
アメリカの2013年の15歳未満の人口の割合は20%ですので、1億6千万人を80%で割ると、マーレの総人口は約2億人と計算できます。

マーレは結構な大国ですね。

(2)イェレナがエレンに”私を知って欲しかった”のは何故?

27巻第110話「偽り者」で、イェレナはピクシス司令に
「そんなことでは意味がありません! 私はただエレン・イェーガーに私を知ってほしかっただけで…」と叫びます。
”そんなこと”と言うのは”エレンと密談し、ジークの思惑通りジークをパラディ島へ連れ出し、地ならしを発動すること”です。
イェレナは、”ジークの思惑通りに動くこと”では意味がなく、”エレン・イェーガーに私を知って欲しい”と叫びます。

”私を知ってほしい”

このキーワードに似た言葉を、以前に見たことがあります。

12巻第48話「誰か」でベルトルトは呟きます。

頼む… 誰か… お願いだ…… 誰か僕らを見つけてくれ…

”私を知ってほしい”
”僕らを見つけてくれ”

つまり、誰か自分たちの事情を理解し、助けてほしいと言う悲鳴ではないでしょうか?

では、イェレナはなぜ助けてほしいのでしょう?
イェレナの祖国はマーレによって侵略され、彼女らは兵士として徴用された身です。
ジークに導かれ「反マーレ派義勇兵」として、疑われそうになると寝食を共にしたマーレ兵を殺害してまで、エルディアと自国の復活に賭けていました。
そうした張り詰めた糸が切れそうになる、そんな叫びなのでしょうか。

ただ、イェレナがこの段階でピクシスに心情を吐露するとも思えず、何か誘導する意図があったのかもしれません。

(3)エレンが説明したミカサの頭痛の原因は本当か?

エレンはジークから得た情報として、アッカーマン一族の強さの秘密を語ります。
それによれば、
1. アッカーマン一族は、人の姿のまま一部巨人の力を引き出せる「ユミルの民」。
  おそらく人体実験により作られた。
  極限まで身体能力が高められ、さらに「道」を通じて過去のアッカーマン一族が積み重ねてきた戦闘経験を得ることにより、常識はずれの強さを手に入れる。
2. 死に直面する極限状態の中の命令など、条件が揃った時に本能が目を覚まし、命令を下したものを宿主と認識する。
3. 本来の自分が宿主の護衛を強いられることに抵抗を覚えた時、頭痛を生じる。

この説明に納得できましたか?
私はできませんでした。

1と2は、納得できます。
ですが、3は明らかに違うでしょう。

今までにミカサが頭痛を覚えたのは8回。
① 第2話「その日」でカルラがダイナ巨人に食べられた時。
② 第5話「絶望の中で鈍く光る」で避難中のルイーゼと母親達を助けた時
③ 第7話「小さな刃」でエレンの死を聞いた後、ガス欠で落ちた時
④ 第29話「鉄槌」で女型の巨人にエレンが食べられたのを見た時
⑤ 第45話「追う者」でエレンがライナー達に連れ去られたことを聞いた時
⑥ 第83話「大蛇」で瀕死のアルミンを見た時
⑦ 第109話「導く者」でルイーゼの敬礼を見た時
⑧ 第112話「無知」でエレンからアッカーマン一族の習性を聞いている時
※第6話「少女が見た世界」でも頭痛が起きていますが、殴られたための可能性もあるため、除外します。

”エレンの護衛を強いられている”時は一回もありません。

ちなみに”ミカサの頭痛”は今まで家族(特にエレン)を失った時に起こると考えられてきましたが、最近の描写ではそれがミスリードであったことがほのめかされています。
というのは、⑦の第109話「導く者」でルイーゼの敬礼を見た時の回想シーンが明らかに今までとは異なって描かれているからです。

殺人者に囚われたミカサを助けにきたエレン。
殺人者を返り討ちにしたエレンは、もはや動かなくなった男を滅多刺しにし、血まみれでミカサに近づいてきます。
その描写は、ヒロインを助けにきたヒーローではなく、あたかも連続殺人犯のようでした。

振り返ってみますと、頭痛が”エレンの死”によって引き起こされているのでないことは、連載のかなり初期から明示されていました。
ミカサは③第7話「小さな刃」でエレンの死を聞いた後、ガス欠で落ちた後に頭痛を生じていますが、頭痛が”エレンの死”によって引き起こされているのであれば、その直前、アルミンからエレンの死を聞いた時に生じていなければならないのです。

さらに、”エレンまたは家族、大切な人の死”で頭痛が生じるとしても、それに当てはまらないことが多々あります。
②⑦⑧は”死”に係わっていません。
⑤は微妙なところですが、以前に女型がエレンをさらった際に食べなかったので、さらわれてもすぐに命は奪われないだろうことは分かっていたはずです。
もっとも、連れて行かれてしまったら一生会えなくなるかもしれないと思っていたかもしれませんので、一生会えない=死と考え、カウントしませんでした。

だからと言って”頭痛”と”死”は関係ないというのはまだ早いと思います。
② 第5話「絶望の中で鈍く光る」で避難中のルイーゼと母親達を助けた時、ルイーゼと母親に、自分と母親を重ね合わせたのではないでしょうか?
”死”によって失われた幸せを想っていたように思えます。

⑦ 第109話「導く者」でルイーゼの敬礼を見た時も、直後にエレンが助けにきたシーンを思い出して、頭痛を生じています。
エレンが助けにきたのは、両親が殺された時です。

⑧ 第112話「無知」でエレンからアッカーマン一族の習性を聞いている時も、ミカサがアッカーマンの血に目覚めたのは、両親が殺された時でした。

”頭痛”と”死”は関連づけられているのは間違いありませんが、それが何を意味するのか。。。
あえて言うなら、”家族や親しい者を失いかけている時”でしょうか。
⑧が微妙ですが、こじつけるなら”エレンが自分から離れようとしている”と言うことでいかがでしょう。

”エレンの護衛を強いられている”に関してですが、エレンに殴りかかろうとしたアルミンを反射的に抑えたことから、”エレンを守る”習性がインプットされていることは確実でしょうが、エレンがジャンと喧嘩するのを反射的に止めた描写はありません。
また、エレンがリヴァイに蹴られた時も同様です。

なぜアルミンの時にだけ反応したのか、発動条件が不明です。。。

(4)リヴァイは死んだの?

「28巻第114話唯一の救い」で、ジークは雷槍を自ら爆発させ、リヴァイが巻き込まれて吹っ飛んでいます。

雷槍は強力な武器です。
「19巻第76話雷槍」で、「雷槍はその破壊力ゆえに撃った本人にさえ危険が及ぶ武器」とされ、何らかの盾がないと使用できないとされています。
その雷槍が至近距離で爆発したのですから、リヴァイといえども無事ではすみません。

では、死んでしまったのでしょうか?

最後のページをよく見てみましょう。
ジークは四肢がちぎれ、吹き飛んでいます。
左手は無事なようですが、その他の手足は無事かどうか判別できません。
ジークの胴体は爆心地からコミックスサイズで7cmほど吹き飛んでいます。
一方リヴァイは約10cm。
ジークの約1.4倍飛んでいます。
さらに、立体機動装置を見てみますと、スピード線と併用されて一見わかりにくいのですが、明らかにガスを噴射しています。
つまりリヴァイは、立体機動装置を噴射させて、爆風の方向に飛び、衝撃を和らげているのです。

ここまで描写されて、リヴァイが死んでいるはずがありません。
無傷ではないでしょうし、もしかしたら手足も損傷しているかもしれませんが、生きていると確信します。


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