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『盤上に死を描く』描かれた”死”は、思わず声を上げる美しさ

棋譜の美しさを堪能

第17回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品です。

名古屋で老女連続殺人事件が起こります。
現場には、必ず将棋の駒が残されていました。
被害者たちに共通点はなく、前半はミッシングリンクを探す内容です。

受賞時のタイトルは『殺戮図式』だったそうです。
『盤上に死を描く』のタイトルでミッシングリンクの検討は大体ついてしまうので、『殺戮図式』もちょっとどうかと思いますが、他のタイトルの方が良かったような気もします。
ただ、ミッシングリンクの検討はつくのですが、読者の想像を超えた死が盤上に描かれますので、このタイトルでもいいのかなあ。
美しいタイトルですしね。

後半はホワイダニットのお話。
6番目の被害者は、犯人が殺害を途中で止めるという不可解な行動をとり、それによりミッシングリンクが見つかりました。
ミッシングリンクが見つかったことで次の被害者の概要も絞り込めますが、犯人は裏をかいて他の人物を襲います。
しかも、駆けつけた警察官に見咎められる危険を冒してまで。
なぜ6番目の被害者の殺害は途中で止めたのに、7番目の被害者の犯行時には、破れかぶれな行動をとったのか。

何と言ってもタイトル回収の場面が素晴らしかったですね。
そこに至るまでの、ABC殺人事件を思わせる無差別殺人が続く過程も緊張感があり、一気に読めました。
ただ、後半のホワイダニット、犯行の動機が、どうも納得しかねるのが残念。

将棋のお話ですが、将棋が分からなくても楽しめます。


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