『君の膵臓をたべたい』原作小説は、本当に泣けた【ネタバレご注意】
主人公の性格設定に意味があるのが良かった よくあるお涙頂戴の難病ものかと思って敬遠していました。タイトルも猟奇的で、新人作家がタイトルで釣ろうとしているのかと思 ...
『きみの世界に、青が鳴る』のラストがモヤモヤした理由を全力で考察
七草はヒモになることを選んだ ネタバレあり、および主人公をディスっているのでファンの方はご注意ください 階段島シリーズ最終巻『きみの世界に、青が鳴る』を読み終え ...
『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』ネタバレと考察(のようなもの)
階段島は七草のために作られたのかもしれない 階段島シリーズ第3作目です。前2作から一転して、今までの主人公 階段島の七草ではなく、現実世界の七草が主人公の話でし ...
『その白さえ嘘だとしても』ネタバレと考察(のようなもの)
設定は突き詰めるとSF的になって、プロットは突き詰めるとミステリ的になる のだそうです。作者の河野裕さんのインタビューによると。 前作の『いなくなれ、群青』は1 ...
『いなくなれ、群青』ネタバレと考察(のようなもの)
「欠点」達の逆襲 男子高校生の七草は、8月のある日、気づくと「階段島」の海岸に立っていて、4日間の記憶を失っていました。階段島は「捨てられた人たちの島」であると ...
『コンビニ人間』で気づいた私の社会不適合者っぷり
多分、多くの人が『コンビニ人間』の主人公 恵子に抱く違和感を、私は多くの会社員に抱いています。 恵子は「コンビニの店員」の枠にはまって生きる方が、「普通の人間」 ...
『漁港の肉子ちゃん』読めば必ず元気になる本
底抜けのお人好しは尊くさえある ダメ男たちに騙され続け、北陸の漁港に流れ着いた母子。漁港の焼肉屋で働く母親は、太っているため「肉子ちゃん」と呼ばれています。肉 ...
『かの子繚乱』岡本太郎の一族は全員芸術に人生を捧げていた
アートな人は全てを身の肥やしにする 母と雑談していた時、ふと瀬戸内寂聴さんの話題になりました。母が高校生の頃、当時「瀬戸内晴美」だった寂聴さんが、高校主催の講演 ...
『息吹』私たちの「意思」に関する珠玉の短編集
意思も時間も変えられないかもしれないけれど、だからこそ自分で選択する必要がある 世界的SF作家、テッド・チャン。よくこれだけ多彩な内容の話を考えられるものだと思 ...
『ツナグ』死んでしまったあの人に、何を伝える?
生きているうちに、面倒くさがらずに、照れずに、想いを伝えておこう 一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。ツナグの仲介のもと再会した ...
『哀しい予感』に見る死と再生
予感は哀しいものと相場が決まっている 日曜日、コロナ自粛で疲れた私は、なにも考えたくなく、現実逃避のように吉本ばななの本を読み漁りました。哀しい予感、TUGUM ...
『白河夜船』で現実逃避からの帰還
ばななワールドに浸って、疲れた心を癒す 緊急事態宣言により、数日後に図書館が閉館することが決まりました。いつか読もうとリストアップしていた本のうち、すぐに借りら ...