『1分間をムダにしない技術』を実践して、効果があったこと、ちょっと無理だったこと
時間レコーディングは大変だけど、するだけの価値あり
著者の和田秀樹さんは、東大医学部卒で、精神科医でありながら複数の大学、大学院の非常勤講師や東進ハイスクール顧問を歴任した上、複数の会社を経営。さらに年間数十冊の本の執筆もされています。
私は別に会社を3つ持っているわけでもなく、二足のわらじを履いているわけでもありません。
ごく一般的な企業に勤めているので、余暇もそこそこあります。
ただ今よりも本をたくさん読んでそれについていろいろ考え、ブログに書く時間がもう少し取れればいいなあと思い、ヒントの一助にでもなればと読んでみました。
本当に大切なことは
著者が映画を撮影した経験や、ハリウッドの撮影法などから「段取りが大事」ということや、効率的な試験での点数の取り方、果てはラーメンを食べるときは細麺の博多ラーメンが一番早く提供されるなど、時間をひねり出す方法は書いてありましたが、できた時間でなぜ超人的な仕事量ができるのかは、書いてありませんでした。
著者の実弟は、最高検察庁公判部長、元法務省入国管理局長の和田雅樹だそうですので、頭の良い家系なのでしょうね。
私のような凡人は本書を読んでも書籍数十冊分の文章を書くことはとてもできそうにはありませんが、だからこそ、時間が必要ともいえます。
時間のひねり出しかたについてはいくつか参考になることもあったので、備忘録的に記しておきます。
本書にはメソッド的な内容が多く書かれていますが、本当に伝えたいことは考え方の部分ではないかなとも思います。
それこそ1分、2分を切り詰め、その時間に何ができるか準備しておく、というとことん効率化の話もありますが、前提として、睡眠はしっかりとり、楽しみの時間も確保した上で、集中して仕事をすることが前提となっています。
時間には”使い方”がある
時間を作り出すためには、まず「時間には使い方がある」を自覚すること。
例えば残業しても仕事が終わらなかった時、「時間には使い方がある」と意識している人は、「もしかしたら仕事の仕方が間違っているのではないか」「別のやり方をしたら、もっと短い時間でできるのではないか」という発想になる。
より工夫をしてよりうまい時間の使い方を考える能力をさらに伸ばしてプラスの方向に進んでいく。
量よりも質、「単位時間あたりの生産量」を高める。
会社のおじさん達、タイピングがめちゃくちゃ遅いです。
パソコンを使い始めて何年も経つのに、いまだにブラインドタッチができません。
同じ仕事量をするのに人よりも時間がかかってしまうのは、本人にも会社にも損失だと思うのですが。
年齢的にあと10年以上仕事をするであろう人もいます。
数週間タッチ・タイピングの練習をするだけで、飛躍的に仕事が早くなるのになーと思いながら見ています。
私自身の場合は、メールでした。
メールが来るたびに教えてくれる拡張機能を入れていたのですが、通知が来ると、どうしても見に行ってしまうんですよね。
カーネギーメロン大学ヒューマンコンピュータインタラクション研究所の調査によれば、一度失った集中力を取り戻すには、25分もかかるとか!
拡張機能を削除したところ、確かに仕事がひと段落するまでメールチェックをしないだけで、仕事が捗る捗る!
本当はメールチェックは1日に2~3回に抑える方がいいらしいのですが、緊急の連絡があるかもと不安なので、それでもやはり1時間に1回はしてしまいます。
以前と比べて生産性は上がったので、これで良しとします。
他人の生産性向上のネタはいくつも見つかるのですが、自分自身は見えないものです。
まだ、メール拡張機能しか見つけられていませんが、「人の振り見て我が振り直せ」。人の行動を見て、自分の行動を改善したいと思います。
自分の特性を知ること
時間を上手に使える人は、自己分析が上手である。
・自分のベスト睡眠時間は何時間か、睡眠時間を削るとどうなるのか
・どの時間帯が1番仕事がはかどるか
・調子が良いのは何曜日か
・食事にはどれくらいの時間がかかるのか
・遊ぶ時間を削るとどうなるのか
・YouTubeを見始めたら、どの程度で切り上げることができるのか
など自分を分析しておくと、時間を有効に使えるようになる。
こうした分析を面倒くさいと思ってしまうのが、私の悪い所です。
とはいえ、年齢を重ねるにつれ、大まかな特性はつかめてくるようになります。
・ベストの睡眠時間は7時間半以上。6時間半を切ると、翌日頭がぼーっとして、パフォーマンスが落ちます。逆に長く寝る方は何時間までが適正なのかは分かりません。以前毎日9時間寝ていたら、さすがに数日経つと寝つきが悪くなってことがあります。なので、ベストは7時間半~8時間半の間と思います。
・一番仕事がはかどる時間帯は、午前中。午後2時以降は、時間が蒸発してしまうこともしばしばです。
・調子が良いのは…さて、何曜日でしょうか? まだ疲れていない月曜日?
・食事は、朝15分、昼10分、夜30分~1時間くらい。昼はメールチェックをしながらお弁当を掻き込んでいます。夜は、ついついスイーツに手を伸ばしがち。
・遊ぶ時間を削るとどうなるか? 意外と平気なタイプかもしれません。ゲーマーですが、子育てがひと段落するまでは封印しています。活字中毒でもありますが、同じ理由でキンドルアンリミテッドも封印。ゲームや読書にのめり込むと止められないタイプです。
・YouTubeを見始めたら、どの程度で切り上げることができるのか? 1動画で止めるつもりが次々と… 気づいたら1時間くらい平気で過ぎてしまうので、最近はYouTubeもあまり見ないようにしています。
意外と自己分析して、対策を取っていました!
著者の場合はさらに一歩進めて、例えば月曜日の午前中は調子が出ない人なら、月曜の午前には交通費の精算や、Webからの情報収集など考えなくてもできる仕事を入れておくなど、効率よく動くために工夫をすると良いそうです。
時間を書き出す時間レコーディング
○時○ ○分~○時○ ○分まで□□をしたというように、3日間くらい、分単位で行動を細かく記録する
何の仕事に何分かかったかも記録する。
例えば何件のアポイントを取るのにどれくらいの時間がかかったのか、A4の書類を書くのに何分かかったのかなど。
記録することにより、意識していなかった無駄な時間が浮かび上がってくる。
また、5分で何ができるのか、10分で何ができるのか、30分、1時間なら何ができるのかが分かる。
この記録、大変でしたがやってみました。
何をしていたのか分からない時間がたくさんあって、驚きました。多分、記録するのに疲れて、ぼーっとしている時間なんですけど。
あと、仕事や家事に、意外なほど時間を取られていました。
1分で書き終わるつもりのメールに、10分もかかっていたり、家事も、洗い物や掃除は5分くらいで終わっているつもりだったのが、30分もかかっていたりと。
特に恐ろしかったのが、スマホです。
ほんの2~3分見るだけのつもりが、あっという間に1時間くらい平気で経っていたりします。
いつの間にこんな時間?と思うことが多々あったので、薄々気づいてはいたのですが、想像以上にスマホに時間を侵食されていました。
この記録をつけてから、スマホを手に取る回数を減らすようにしています。
とはいえ、一旦手にとってしまうと、いつも通りついついネットサーフィンなどで時間を浪費してしまうのですが、せめて回数だけでも減らしたいものです。
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