『宇治抹茶問屋4代目が教えるお抹茶のすべて』で学んだ目からウロコの抹茶の点て方
科学的に正しい抹茶の点て方は、ちょっとびっくりの方法
『世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと』という本を読んだのですが、そこに「コーヒーは時間単位での元気の前借り」と書かれていました。
カフェインを摂ると、「アデノシン」といわれる脳に疲れを伝える物質の働きをブロックするので、脳に疲れていることが伝わらなくなるそうです。
ところが、カフェインが代謝されると、今までカフェインによってブロックされていた”アデノシン”が一斉に作用するので、どっと疲れるそうです。
言われてみれば、毎日実感しています。
今までは単なる疲れかと思っていたのですが、確かにコーヒーを飲むと一瞬やる気が出ますが、その後どっ疲れてしまいます。
さらに、カフェインには依存症があるので、毎日コーヒーを飲まずにはいられない気持ちになるのも、きになるところです。
でも、ここ一番という時や、疲れてやる気が出ないけど、もう一働きしなければならず、カフェインの力を借りたい時ってありますよね。
そんな時は緑茶や抹茶がお勧めだそうです。
お茶に含まれている抗酸化物質とL-テアニンがカフェインによる急激な活力の低下を和らげてくれるのだとか。
そこで、毎日抹茶を飲むことにしました。
カフェインを断つことも考えたのですが、営業という職業柄、コーヒーを勧められることも多いので完全には断てないんですよね。
それに以前カフェイン断ちをした時にカフェインの効きが良くなり過ぎて、カフェインを摂ると寝られなくなることが多くなったため、ある程度カフェインに慣れておきたいという気持ちもあります。
最近は毎朝コーヒーを飲んでいたので、午後4時までならコーヒーを飲んでも寝られるようになりました。
抹茶を手軽に飲む方法
抹茶って、飲むのにちょっと敷居が高いですよね。
茶筅が必要だったり、抹茶を掬うのにもスプーンじゃなくてわざわざ専用の茶杓なんてのがあったりします。
一応は道具は揃っているのですが、さすがに会社で茶筅は使えないですよね。
しばらくは粉末茶のようにお湯に溶いて飲んでいたのですが、さすがに味気なさすぎる…
手軽に抹茶気分を味わえるグッズを探していたら、「ふるっ茶」という抹茶用ボトルシェーカーを見つけました。
30秒振るだけで結構な泡が立てられますし、見た目も可愛いです。
何より茶こしがセットになっているのがいい!
ミルクを入れれば、抹茶ラテもできちゃいます。
会社で30秒シェイクすることさえクリアできれば、職場で優雅なティータイムが楽しめます。
私は変人で通っているので、今更シェイカーを振り回したって「ああ、また何か始めたな」と生暖かい目で見られるだけで済みますw
抹茶ライフを楽しんでいると、抹茶について気になってくるんですよね。
図書館で『宇治抹茶問屋4代目が教えるお抹茶のすべて』という本を見つけたので、読んでみました。
そもそも抹茶って?
抹茶の定義は、「碾茶と呼ばれる原料を茶臼で挽いたもの」だそうです。
最初から知らない単語が出てきましたよ。
「碾茶」とは、玉露と同じようにお茶の葉を日光を遮って育て、摘んだ葉を蒸してから乾燥させたものだそうです。
一方玉露は、日光を遮って育てたお茶の葉を、蒸した後揉みながら乾燥させたものだそうです。
ということは、乱暴な言い方をすると、玉露の粉末が抹茶ってこと?
「碾茶」は「てんちゃ」と読みますが、「甜茶」という同じ読みの甘いお茶もありますよね。
「甜茶」は、バラ科キイチゴ属の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)から作られたお茶だそうです。
お茶の木はツバキ科ツバキ属ですので、全くの別物ですね。
さて、「碾茶を茶臼などで挽いたもの」が抹茶の定義らしいですが、ここで衝撃の事実が。
年間の抹茶生産量4,000トンに対し、碾茶の生産量は1,740トンだそうです。
抹茶は碾茶を挽いたものなので、抹茶生産量が碾茶生産料より少なくなることはあっても、増えることは決してないはずなのですが。
残りの部分は、「モガ」と呼ばれる加工用抹茶の粉砕原料や、「秋番」と呼ばれる、覆いをかけずに9~10月に製造される番茶が原料のようです。
さて、また不思議な単語が出てきました。
抹茶=「碾茶を茶臼などで挽いたもの」なのに、碾茶から作られる以外の抹茶原料の一部は、「加工用抹茶の粉砕原料」なんだそうです。
抹茶と加工用抹茶は違うんでしょうか?
はっきりした説明はないのですが、本書のあちこちに書かれていることを総合すると、覆いをして育てた茶葉を碾茶炉という機械で蒸して乾燥させたものを碾茶といい、覆いをして育てた茶葉を碾茶炉以外の機械で蒸して乾燥させたものが「モガ」らしいです。
業界の人にとっては常識的な内容なのでしょうが、一般人にとっては説明が足りず、不親切だと思いました。
抹茶の値段と味の関係
先日抹茶を買った際、お茶屋さんが、抹茶は値段が高いほど苦味が少ないと言っていました。
逆に、高級抹茶をお菓子に使うと物足りない味になるとか。
お菓子用には、苦くて飲めないくらいの抹茶がいいそうです。
これを聞いて納得しました。
家で抹茶を使ったスイーツを作っても、どうも風味がイマイチだと思っていたんですよね。
どうしても市販のお菓子のように風味豊かに作れない。
香料を使っていない市販のお菓子は、どうしてこんなに抹茶の味がするのだろうと不思議に思っていたのですが、そういうことだったのですね。
抹茶の美味しい点て方
おいしい抹茶の点て方が書いてあったのですが、さすが4代目。
ちょっとしたコツが光ります。
例えば、乾いた茶筅はしなりが少なくて点てにくいのであらかじめ水につけておく、とか、抹茶はまず少量のお湯で練るとダマがなくなり照りが出る、とか、この時注ぐお湯は直接抹茶に掛けない、とか。
なるほどなーと思いました。
例えば、旨味成分のテアニンやアミノ酸は70度前後で抽出され、苦味成分のカテキンは80度以上の温度で抽出されやすいので、直接お湯を抹茶に注がないことで、お湯の温度を下げ、旨味を引き出します。
最初に少量のお湯で練るとダマにならないのは、ココアの作り方でもおなじみです。
写真も非常に美しいので、これはぜひ本文を読んでみてください。
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