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『腸内フローラ』ヨーグルトと腸内フローラの本当の関係

乳酸菌は生菌でも死菌でも善玉菌を増やしてくれる

新型コロナウイルスが蔓延していますが、万が一感染した時に重症化しないためにも、免疫力は高めておきたいものです。

腸内フローラが整っていると、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃してくれるNK細胞の働きが活発化され、免疫力が高められるそうです。

では、どうやったら腸内フローラを整えることができるのでしょうか?

著者の藤田紘一郎博士は、自らすすんで体内で15年間も寄生虫の一種サナダムシを飼っていたことで知られています。
藤田博士の「笑うカイチュウ」を読んで感銘を受けた私は、実際に人の体から取り出した8.8mのサナダムシの標本を見ようと、20年以上前に目黒の寄生虫博物館を訪れたこともあります。

成田空港からタイ旅行へ出かける日、フライトは夕方発だったため、朝一の新幹線で上京して寄生虫博物館を訪れました。
年に1度しか上京しないというのに、その数少ない機会を寄生虫博物館見学に捧げたというのに、訪問先のタイでは誘惑に負け、屋台のかき氷を食べてしまいました…

反省。

今は衛生状態はずいぶん良くなり、氷で当たることはほぼなくなっているようですね。

腸内フローラとは

腸には、5万種類、約100兆個以上、重さにして2kgもの細菌が住んでいます。
この多彩な生態系が花畑のように見えることから、腸内細菌叢は「腸内フローラ」と呼ばれています。
一人一人の腸内フローラの内訳は千差万別で、一人として同じ人はいません。
しかも、生後10ヶ月頃にある程度決まってしまい、一生の間ほぼ変わることはないのだとか。
「生きて腸まで届く乳酸菌」がうたい文句の商品もありますが、確かに生きて腸までは確かに届くものの、実際には定着しないようですね。

というのも、ヒトの腸内に生息している善玉菌は、乳酸菌ではなくビフィズス菌なんだそうです。
乳酸菌もいないわけではないけれども、腸内細菌の20%ほどの割合でビフィズス菌が生息しているそうなんです。

ヨーグルトと腸内フローラ改善の関係

腸内細菌の内容は1歳未満で決まってしまい、外部から生きて腸まで届く乳酸菌を補っても定着しない。
それどころか、そもそも人間の善玉菌は乳酸菌ではなくてビフィズス菌である。

この事実だけを見ると、ヨーグルトなんて食べる意味あるの?って思ってしまいますよね。

ヨーグルトを摂ると、腸内のビフィズス菌が増えるそうなのです。
これは、ヨーグルトに含まれている乳酸菌が、ビフィズス菌の餌になるからなんだそうです。
餌ですので、その乳酸菌が生きていようが死んでいようが構わない。

また、乳酸菌であればいいので、ヨーグルトでなくても、カルピスでも構わないのだそうです。
乳酸菌が含まれている食品にはそのほかにもチーズやキムチなどがあり、もっと言えば味噌や醤油、納豆などの発酵食品も腸に良いそうです。

そのほかにも食物繊維やネバネバ食品など腸に良い食品が紹介されていますが、私にとって意外だったのは、「大豆」です。

大豆が健康にいいのはよく知られています。
タンパク質が豊富で、食物繊維も多い。
大豆イソフラボンの構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ていることから、エストロゲンを補う働きもあるのではと言われています。
さらに加えて、腸内で善玉菌を増やす食べ物は、何と言っても大豆だと、藤田博士は書かれています。

数年前から牛乳の代わりに豆乳を飲むようになりました。
おいしい豆乳を見つけたことと、豆乳は開封しなければ牛乳より長期間保存できるので、買い出しに行くのが面倒くさいズボラな私にぴったりだったという情けない理由なんですが。
思い返してみると、以前は突然お腹が痛くなり、数回トイレに駆け込むということが2~3ヶ月に1回あったのですが、ここ数年はほぼそんなことはなくなりました。
豆乳に切り替えた時期からかどうかは分からないのですが、大きく食生活を変えたのはそれくらいなので、本当に腸にいいらしいですね。

本書では、腸に良い食べ物や生活習慣が、色々と紹介されています。

腸内フローラと免疫力

先に、腸内フローラが整っていると、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃してくれるNK細胞の働きが活発化されると書きました。
それ以外にも、腸は体内で最大の免疫器官であり、「腸管免疫」と呼ばれる働きがあるそうです。

小腸下部の回腸にある「パイエル板」という組織が病原菌をそのまま細胞内に取り込んだり、「M細胞」という細胞が最近を捕獲して抗体を作ったりしているそうです。
この時、善玉菌が免疫細胞に協力して、外敵から私たちを守ってくれているそうです。

腸内フローラの状態を見るには

本書に書かれている「腸に良い食事」をし、「腸に良い生活習慣」をしても、腸の中はのぞけませんので、いったい自分の腸内フローラが改善しているのかいないのかよく分からないということになります。
体の調子が明らかに良くなれば効果は実感できるのでしょうが、今まで特に不調を感じなかった人は、特に変化を感じないということもあるでしょう。

そんな時の目安になるのが、便です。
色は黄色に近づくほど健康で、バナナくらいの太さで、いきまなくてもスルリと出るのが良い便です。

また、腸内環境が良好たど、便もオナラも臭いはきつくないそうです。
キツイ臭いというのは、要は腸内で腐敗しているということ。
善玉菌のビフィズス菌が多くなれば、ヨーグルトのような発酵臭に近づいていくそうです。

昨年、子供がひどい感染性腸炎にかかってしまい、それ以来どうも調子が悪いようです。
それまでは何を食べても丈夫なお腹をしていたのですが、今はちょっと調子が悪いとすぐに下してしまいます。
ヨーグルトを食べたり、乳酸菌サプリを飲んだりしているのですが、どうも思わしくありません。
とはいえ、普段は全く問題がないので、多分、以前より善玉菌が少なくなっただけなのだろうと思います。
本書に書かれている内容を実践して、地道に改善していこうと思います。


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