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進撃の巨人13巻〜第18巻あらすじと未解明の謎・伏線と28巻までの内容を踏まえた考察【ネタバレ注意】

この子はもう偉いんです。この世界に生まれてきてくれたんだから

正直、アニメseason3 Part.1のエレンはウジウジしすぎだと思っていました。
しかし、まさかそれが28巻以降の物語の進行の根幹に関わることになるとは…!

なお、28巻までを考慮に入れた考察となっていますので、未読の方はご注意ください。

進撃の巨人 13巻〜第18巻第71話・72話のあらすじ

アニメ第3期 Part.1の範囲、13巻〜18巻第71話・72話のあらすじです。

【第13巻あらすじ】

中央憲兵はトロスト区を束ねるリーブス商会に命じ、エレンとヒストリアを拉致しようとするが、失敗。
リヴァイはリーブス商会と交渉し、仲間に引き入れる。
一方エルヴィンは、王は住民や壁の保全より体制維持を重要視しており、このままでは人類は滅亡すると考え、ピクシスにクーデターを持ちかけます。

【第14巻あらすじ】

レイス家が真の王家であることが判明し、エルヴィンはクーデターを起こし、ヒストリアを女王に即位させようとします。
しかし、中央憲兵によりリーブスは殺され、エレンとヒストリアは捕らえられます。
エレンが思い出したユミルとベルトルトの会話から、ハンジは「巨人が知性巨人を食べると人間に戻れる」ことに気づき、王政派は巨人にエレンを食べさせるつもりだと推測します。

【第15巻あらすじ】

クーデターは成功し、兵団は王政を制圧します。
民衆には王政が民衆を切り捨てようとしたこと、現在の王家は影武者であり、真の王家は他に存在することが明かされました。
一方エレンは、父親であるグリシャがフリーダ巨人を食べたこと、その後エレンに注射を打ち、巨人化したエレンがグリシャを食べたことを思い出します。

【第16巻あらすじ】

ヒストリアは巨人化し、エレンを食べることで始祖の巨人を王家に取り戻し、人類を救おうとしますが、寸前で思いとどまります。
代わりにロッド・レイスが巨人化しますが、洞窟の天井が崩落し、巨人の放つ熱と相まって退路を断たれます。

【第17巻あらすじ】

ロッドの持っていた巨人化薬を飲み、エレンは硬質化の能力を身につけ、皆を助けます。
ヒストリアは自らの手で父である巨人を撃ち、女王に即位します。
ケニーはリヴァイの伯父であり、たったひとつ残った巨人化薬をリヴァイに託し、息耐えます。
ウォール・マリア奪還作戦を間近に控え、エレンは、グリシャが始祖の巨人を奪った直後に会った人物が、訓練兵時代の教官、キースであることを思い出します。

【第18巻第71話・72話あらすじ】

訓練兵団教官キース・シャーディスの話により、エレンの父、グリシャは壁外からきたことが明らかになります。
父親と自分が始祖の巨人を奪ったせいで、多くの人々が亡くなったと考えるエレンは、自分が要らない存在だったと悩みますが、キースから聞いた母の言葉で元気を取り戻します。
ウォール・マリア奪還作戦を翌々日に控えた夜、アルミンは「海を見に行こう」と、夢を語ります。

解明されていない謎・伏線と考察

(1)「クリスタ・レンズ」は誰なのか?

「第13巻 第51話 リヴァイ班」で、クリスタ・レンズ改めヒストリア・レイスは、「クリスタ・レンズ」は生きるために与えられた役で、子供の頃読んだ本の女の子が名前の由来と語っています。
ヒストリアは「クリスタ・レンズ」のイラストが描かれているページを回想しますが、そのイラストは、「第21巻 第86話 あの日」で、グリシャが父親から読み聞かせられているエルディア人の歴史書に酷似しています。
そのシーンは、始祖「ユミル・フリッツ」が「大地の悪魔」と契約して巨人の力を手に入れる場面でした。
この本は、「第13巻 第54話 反撃の場所」でも再出します。
小さい頃のヒストリアが、フリーダ・レイスから読み書きを教わっている場面です。
物語の内容はわかりませんが、この少女は”他の人を思いやる優しい子”と描写されているようです。
ヒストリアが読んでいたこの本は、始祖ユミルの物語だったのでしょうか?
そしてこの少女は、「クリスタ・レンズ」という名前だったのでしょうか?
一方「第13巻 第52話 クリスタ・レンズ」では、「クリスタ・レンズ」という名は、ロッド・レイスが名付けています。
ロッド・レイスは、なぜこの名前をつけたのでしょうか?
⇒多分、ヒストリアが読んでいた物語の内容は、「少女が巨人の力をもらう話」ではないでしょう。
そんな物騒な物語が出回っているとは思えません。
ですが、心優しい少女がりんごと引き換えに、神あるいは悪魔から何らかの力や物を受け取る話」ではあったかと思います。
例えば、貧しい少女がお腹をすかせた旅人に、家にたったひとつしか残っていない食べ物を差し出したら、旅人は実は神様で、少女をお金持ちにしてくれた…みたいな。
もしかしたら、記憶を改竄され歴史を失ったにも関わらず、昔話の形で伝えられた話を書籍化したものかもしれませんし、初代王の意思に縛られている始祖の巨人の継承者の誰かが、真実の一端なりとも伝えたくて本を書いたのかもしれません。
フリーダ自身の手書きの本という可能性もあります。

おそらくその本の少女の名前はクリスタ・レンズではないと思います。
ロッド・レイスが偶然ヒストリアの好きなキャラクターの名前を名付けるとは思えないですし。
ヒストリアはその本を読んだことも、本の内容も記憶から消されたので、記憶の混乱が生じているのではないでしょうか?

ところで、昔話の形で世界の真実が伝わっている例としては、ハリー・ポッターの「吟遊詩人ビードルの物語」があります。
「吟遊詩人ビードルの物語」はグリム童話のような童話集で、その中の「三人兄弟の物語」に「死の秘宝」の内容が描かれています。
現実世界では、シュリーマンがホメロスの「イーリアス」が本当の出来事だと信じ、ついにトロイアを発掘した例があります。

私としては、壁内人類の潜在意識に残っていた歴史の記憶が、形を変えて童話として出版され、ヒストリアの母親の実家にあったその絵本を教科書がわりに読み書きを教わっていた、と考えています。

(2)ロッド・レイスが巨人になるわけにはいかない理由

16巻第65話 夢と呪いで、ロッド・レイスは「まだ話していないことがある」「私が巨人になるわけにはいかない」と語ります。
その後結局彼は巨人になるわけですが、それは奇行種でした。
ロッドは自分が奇行種になると分かっていたから、「巨人になるわけにはいかない」と言ったのでしょうか?
⇒ロッドが奇行種になったのは、直前にヒストリアに投げ飛ばされて背骨を痛めていたからかもしれませんし、注射ではなく脊髄液を経口摂取したからかもしれません。
あるいは、奇行種になるのはそれ以外の要因があるのかもしれませんし、完全にランダムかもしれません。
何れにせよ、ロッドも奇行種になる原因を知っていたとは思えません。
では、なぜロッドは「巨人になるわけにはいかない」のでしょう?
このセリフの直前に、「まだ…話してないことがある…」と言っています。
”話してないこと”とは、何でしょうか?
ヒストリアに、なぜフリーダや歴代の始祖の巨人の継承者は巨人の脅威を排除しなかったのかと問われたロッドは、答えます。

  初代王は人類が巨人に支配される世界を望んだ。
 自分も、将来継承者となる弟もフリーダもそれに反対した。
 しかし始祖の巨人を継承したものは、例外なく初代王の思想を尊重した。
 彼らは全知全能にして唯一の存在である神になったのだ。
 人類の未来は神に委ねられる。
 私の使命は神をこの世界に呼び戻し、祈りを捧げることにある

どうやらロッドにはあまり深い理由はなく、”祈りを捧げるのが私の役割だから、私は巨人になれない”というだけのようですね。


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