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『やさしい三国志』中田敦彦のYouTube大学で大絶賛

絵が好みなら、分かりやすい

10年に1度位、三国志を読みたいという欲求が高まります。
が、何度読んでもイマイチ好きになれないんですよね、三国志。

もともと名前を覚えるのが苦手なので、三国志も登場人物たちの所属やキャラクターを把握しないまま読み進んでいるので、イマイチ感情移入できないんです。
あと、長いので読み通すのも大変。

そんな、ちょっとコンプレックスを感じている三国志ですが、オリラジのあっちゃんのYou Tubeを見て、久しぶりに読みたくなりました。

オリラジ中田のイチオシ教材

ユーチューブでオリラジのあっちゃんが三国志を解説しています。
そこで1番参考になった本として、本書が紹介されていました。
あの長大な三国志が1冊にまとまっており、しかもマンガで、さらになんと高校生設定で描かれているというのです。
そしてあっちゃんにとっては、一番分かりやすかったと。

早速読んでみましたが、残念ながら私にはあまりマンガがわかりやすいとは思いませんでした。

三国志の何が挫折ポイントかといって、長さはもちろんですが、名前が覚えられないということがあります。
漢字二文字の名前が多く、しかも同じ姓の人物が多く出てくるので、誰が誰やら…
名前を覚えるだけでも大変なのに、漫画ではキャラクターの容姿と結びつけて覚えなければなりません。
しかも、マンガの造形が自分のイメージと違っていたら、「この人、こんなイメージじゃないんだけどなあ…」と余計なノイズが入った状態で読まなければなりません。
それでも数巻に渡って描かれているなら、キャラクターにも慣れ、視覚情報は名前を覚える助けになるでしょうが、わずか255ページにまとめられている上、マンガ部分は全体の5分の1程度なので、キャラクターになじみを覚える前に読み終わってしまいます。

漫画の絵柄も、好みが分かれるところです。

ですが、矛盾したことを言いますが、本書はとても面白い!
というのは、マンガ以外のコラムや解説がめちゃくちゃ面白いからです。
解説の中から2つ、ご紹介します。

ざんねんな三国志人物辞典

その人物の残念っぷりの解説のほか、if の世界も考察しています。

例えば、黄巾の乱の原因となった、霊帝。
霊帝は宦官に操られて賄賂政治が蔓延し、酒と女に溺れ、民力の疲弊を招きました。
しかし、実際には皇帝直属部隊の編成も手がけていたそうです。
史実では、統括に宦官を任命しましたが、もし半宦官派の何進(かしん)を起用していれば…?
何進は羊の屠殺業を営んでいましたが、異母妹が霊帝の後宮に入ったことにより、大将軍にまで上り詰めました。
皇帝直属部隊には曹操や袁紹(えんしょう)などの超実力者が連なっていたので、宦官排斥に成功していれば、中興の祖となりえたかも…?

なかなか興味深い説ではありませんか?

他にも、「もし呂布(りょふ)が人の話を聞いていたら」「もし周瑜(しゅうゆ)のスルースキルが高かったら」「もし孫権が後継者を孫和一筋で貫いたら」など、人の性格如何で歴史はいくらでも変わりえる考察がなされています。

もっとも、「もし劉禅(劉備の息子)が誇り高き君主だったら」のifを読むと、どうあがこうと蜀の滅亡は避けられないところまで来ていたようで、気の毒な気さえします。

さんごくちゃんねる

某巨大掲示板風スレッドに、名無し兵士が投稿しています。
実際には名無しではなく、IDを見ると誰が投稿しているかわかるのですが、中国の発音で描かれているのでちょっと見わからないんですよね。
諸葛亮がZhuge Liang、曹操がCao Cao、孫権がSun Quanですが、この綴りは、「戦国 vs 三国」でしか出てきません。
そこに出てこないキャラも多数発言しているので、発言順に一覧を作ってみました。

CaoCao:曹操(そうそう)
ChenGong:陳宮(ちんきゅう)
XunYu:荀彧(じゅんいく)
RyoMao:ググっても分からなかったのですが、発言内容から呂蒙(りょもう)と思われます
GuoJia:郭嘉(かくか)
YanYan:厳顔(げんがん)
XiahouDun:夏侯惇(かこうとん)
SunQuan:孫権(そんけん)
MaDai:馬岱(ばたい)
XiahouYuan:夏侯淵(かこうえん)
LiDian:李典(りてん)
ZhugeLiang:諸葛亮(しょかつりょう)
SimaYi:司馬懿(しばい)
PangTong:龐統(ほうとう)
XuShu:徐庶(じょしょ)
FaZheng:法正(ほうせい)
SunCe:孫策(そんさく)

…半分くらい知らない人なんですが。

でも私の乏しい知識でも、曹操が関羽大好きすぎたり、諸葛亮が自分のことを「三国志で一番賢い軍師」と言っていたりと、楽しめました。

お勧めの三国志

私が最初に読んだ三国志は、定番の吉川英治でした。
今思うと、ちょっと私には合いませんでしたね。
劉備が優柔不断で、「さっさと行動しろ!」とイライラした記憶があります。

一番好きなのは、小前亮の三国志(全10巻)です。
児童書なのですが、うまくまとまっていて読みやすいです。
表紙のイラストも綺麗。
子供が学校の図書館から借りてきていたのですが、人気でいつも貸し出されていて、全巻読めなかったのが心残りです。

久しぶりに思い出したら、読みたくなりました。

小前亮さんの三国志。
2巻ですが、表紙が美しいので。
貂蝉と、右側の男性は多分呂布です。


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