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『コロナバブルの衝撃!』相場に右往左往しないための道しるべとなり得る本

ピンチはチャンス!

私はささやかなですが、投資を行っています。
2019年末頃から、アメリカ株はいつ破裂するかわからないバブル状態であると言われていました。
そこへ起こったコロナ禍。
迷いに迷った挙句、確定申告しなくて良い程度の利益確定をした直後に、大暴落が起こりました。
「全部売っておけばよかったー!」と悔しい思いもあるのですが、終わってしまったことは仕方がありません。

当面の課題は、どのタイミングで買い戻すかということです。
世界全体で見れば株価は上がり続けることは確実ですが、いざ投資をしようとなると欲が出て、できれば最適なタイミングで買いたいと思います。
指針が欲しく、本書を紐解きました。

著者は、コンドラチェフの波(40~50年周期で景気が循環する)をベースに、糸川英夫博士の60年周期説(下降期30年、上昇期30年)を加味して、2020年が「特異点(=転換点)」であると説きます。
今から60年前の1960年は、日米新安保条約が調印され、高度経済成長が始まった年、30年後の1990年はバブル崩壊やインターネットの検索エンジンが初めて登録された年です。
正直言って景気循環の波は、計測する期間が短すぎるし、いかようにも理由を当てはめられるのであまり信頼していないのですが、2020年という年が転換点であることは間違いない事実でしょう。

著者は、「これから何が起こるのか」について、3つのシナリオをあげています。
①楽観シナリオ:コロナは数か月で収束し株価は上昇。日経平均株価は2,400円を回復する。
②中立シナリオ:6月以降も感染が拡大も、先進諸国は最悪期脱出。株価は一進一退のボックス相場へ。 
③悲観シナリオ:1年以上の感染症の戦いが続き、株価は再度暴落、二番底、三番底をつける。

この3つのシナリオですが、それぞれのシナリオで何が起こるのか、逆に何が起こるとそのシナリオになってしまうのかが書かれています。
これが具体的で非常に分かりやすいです。

例えば、アメリカ大統領選の行方。トランプ再選は楽観シナリオなのか悲観シナリオなのか?
安倍内閣の退陣時期による影響は?
世界のパワーバランスはどのように変化するのか?

いずれにせよコロナ禍はいつかは終わり、アメリカは復活すると著者は説きます。
今はまだワクチンも特効薬もないため皆が恐怖におののいているが、長期的に見れば一過性のショックであり、今こそリーマンショック以来の買い相場であるとしています。
私も全く同意見です。
私は個別株はほとんど買わず、ほぼほぼインデックス投資なのですが、暴騰・暴落に慌てず、淡々と買い続けることが肝要と、改めて思いました。

巻末には日経平均やNYダウ、ナスダック、円ドル相場の他に、原油価格、金価格、上海総合のチャートが掲載されています。
前半の記述を読みながら眺めると、理解が深まります。
長期チャートを眺めていると、どんなに下がったとしても「明けない夜はない」ことが実感できます。

その上で、著者の推す黄金株24銘柄が紹介されています。
そのうちの16銘柄は、チャートと、なぜその銘柄が有望株なのかが解説されています。
どこに着目すべきなのか、チャートをどのように分析しているのかがわかって、勉強になりました。
ほぼ全ての株が執筆当時より上昇していて、改めて専門家の分析の凄みを味わえました。

ところで、今回のコロナショックとリーマンショックはよく比較されます。
が、経済学を15点で落とした私には、この違いがよく分かりません。
リーマンショックは金融危機が大きな要因とされ、株価は大きく下落しました。
しかし私の生活に変化はなく、日常にも変化はありませんでした。
一方のコロナショックでは、株価は一瞬大きく下落したものの、すぐに回復し始めました。
コロナにより人為的に経済活動を停止させたため一旦は下落するが、経済活動が再開すればV字回復すると言われています。
これが腑に落ちません。
コロナ禍により、私の生活は大きな影響を受けましたし、周りには収入が大きく下がった人もいます。
それなのに、金融危機でないが故に、すぐに景気は回復するものなのでしょうか?
壊滅的な打撃を受けたのは中小企業及び個人であり、大企業は観光を除き打撃を受けないため、経済的には問題はないのでしょうか?
コロナ禍が続けば、個人消費はさらに落ち込むと思うのですが、個人のささやかな買い物など、「金融危機」に比べれば取るに足らない影響しか及ぼさないのでしょうか?
失業率が何%も上がっても、金融機関が健在なら、問題ないのでしょうか?
この疑問に答えてくれる本はどこかにないものでしょうか?


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