『1%の努力』これから出版する自己啓発本は就職氷河期以降の著者でないと厳しいかもしれない
人と交流し、得意な分野を伸ばしておけ
私はひろゆき氏と同じ「就職氷河期世代」です。
最近、自己啓発本を読んで、気がついたことがあります。
それは、「バブル世代より上の人が書いた自己啓発本を読んでも響かない」ことです。
「就職氷河期」前に就職した人と後に就職した人とでは、物事の根本的な考えが全く違うように思えます。
バブルよりも前に就職した人たちは、よく言えば楽観的で、うまくいったことは全て自分の努力の賜物と思っているような節があります。
そういう人たちが書く自己啓発本は、たまたま環境が良かったことも、自分の能力・頑張りのためとみなし、自分の経験則を万物に当てはめ、「私のやる通りにすれば、みんなも成功するよ!」と自説を述べます。
もう、そんな再現性のない「オレ的成功哲学」には食傷しました。
就職氷河期以降の人は、人生は運ゲーであることを身に沁みて知っています。
私たちはたまたま日本に生まれたので、途上国に生まれるよりは楽な人生を送れます。
地球全体で見れば、運がいい方に入るでしょう。
しかし、日本の中ではどうでしょうか?
進学が楽かどうかは同年代の子供の数によリますし、就職が楽かどうかはその時点の景気に左右されます。
現に昨年までは売り手市場だった就職戦線は、コロナ禍の影響で暗雲が垂れ込めています。
また「良い大学」に進学するには、都会に生まれたり、親の収入が多い方が有利ですし、芸術やスポーツの道に進むには、遺伝子の加護が必要になる。
このように「成功」するかどうかは、「努力」よりも環境や運の要素の方が強いのです。
今自己啓発本を書いている50歳以上の著者の方は、ターゲットを現役世代から定年後のセカンドキャリア構築の方に移さないと、今後はちょっと厳しいのではないだろうかと、余計なことを考えてしまいました。
ヒマは全力で作っておけ
「チャンスの神様は前髪しかないので、いつでも捕まえられるよう片手を開けておく」ためにヒマは全力で作っておけ、ということでした。
もちろんヒマを作っておくだけでなく、チャンスの神様に声をかけてもらうには、人と会ったり、情報を集めたりしなければならないんですよね。
私のように田舎に住んでいるとそもそも人間が少ないですし、イベントや活動も少ないので新しい人と会う機会も少ないですし、保守的なので新しいことを始めようとする人も少ないです。
「環境」の話もありましたが、住んでいる環境も人生に大きな影響を与えますよね。
ネットで地域格差は縮小されたとはいえ、やはり都会に出なければチャンスもないように思えます。。。
それは修復可能か?
優先順位づけとして、「それは修復可能か?」という質問を自分に投げかけると良いそうです。
しかし、「それは修復可能か?」という質問に対するひろゆき氏の答えは、私にはちょっと楽観が過ぎる気が。。。
人間関係に関する答えは、「謝れば大抵の場合OK」らしいですが、本当でしょうか?
それはひろゆき氏が実力者だからでは??
自分にとって頑張らなくても良い場所で勝負する
「自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行く」ことが重要だそうです。
本書を読むと、ひろゆき氏はプログラミングができるため現場の考えがわかったり、その上で経営者目線で調整することで、独自のポジションを築いていることが伺えます。
ひろゆき氏にとってプログラミングは頑張らなくても良い領域のようですね。
子供の頃から興味があり、親しんできたので、「頑張った」という感覚はないのでしょう。
私にとってそれは「読書」ですが、さて、これをどう「結果が出る」に結びつければ良いのか、それが問題です。
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