入門 『地頭力を鍛える』32のキーワードで学ぶ思考法
「考え方大全」
ロジカルシンキングやフレームワーク、演繹と帰納、MECE、ロジックツリー、2×2マトリックス、フェルミ推定、認知バイアス、メタ認知などなど。。。
ビジネス書なんかで見かける用語大全といった本です。
思考ツールやテクニックがまとまっているので、これ1冊読めば、ビジネスで必要な考え方が一通り抑えることができます。
もちろんそれぞれの内容を理解するには、用語ごとに1冊の本ではきかないほどの勉強が必要ですが、まずは「こういう考え方がある」「こうして考えると良い」と全体像を知るには最適でしょう。
それにしてもつくづく思うのは、こうした「考え方」というのは、若いうちに体系的に学んでおくべきだった、ということです。
わたしは新卒で零細企業に就職しました。
新人研修なんてものはなく、先輩にくっついて、即実務に駆り出され、「仕事のやり方」は教えてもらったものの、「仕事の考え方」についての教育は何一つありませんでした。
今、従業員数千人以上のそこそこの企業に勤めていますが、新入社員は数年をかけてロジカルシンキングについて学ぶ機会が与えられています。
羨ましい。。。
今わたしがこの手の本を読んでも、読んだときは「ふむふむ、なるほど」とは思うのですが、実践に役立てられているかというと心もとないです。
あと20年早く勉強を始めていれば。。。と思うのですが、きっと20年後の自分がこの本を手に取った時に、「せめて20年前だったら。。。」と思うこと確実ですので、今更ですが、少しずつこうした考え方を身につけていこうと思います。
筆者の細谷功さんは、こうした「考え方」の本を多数執筆されていて、巻末に、本書で出てきたキーワードをより深く学ぶための自著について紹介しています。
本書は結構分かりやすく書かれていたので、細谷さんの気になった本を数冊読んで、勉強したいと考えています。
欲を言えば、演習問題と詳しい解説があるような本だと、より身につきやすいように思えます。