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第132話『自由の翼』 あらすじと未解明の謎・伏線・考察【ネタバレ注意】

パラディ島はマダガスカル島

ハンジ一行はオディハの港に着き、アズマビトは夜を徹して飛行艇の整備に取り掛かります。
ミカサはアニに、新型の立体機動装置を渡し、慣らし飛行をするよう言いますが、アニは拒否します。
アニは言いました。
「人類を救うとか、私には…よくわからない」
「私はもう戦えない」
「最期の時間くらい…、穏やかで…いたい」

一方、アルミンとリヴァイ、ピークはイェレナを尋問します。
イェレナは、地鳴らしでまず破壊すべき軍事拠点として、エレンにカリフア軍港と、南の飛行艇の研究基地、スラトア要塞を提案したと告げます。

朝になり、飛行艇の整備が終わり、燃料注入を開始しようとするその時、フロックが現れ、飛行艇を襲撃します。
ミカサの一撃により絶命したフロック。
燃料タンクに穴が開き、塞ぐには1時間はかかりますが、その時、地鳴らしの音が響きます。
ハンジはアルミンを次期調査兵団団長に任命し、巨人の足止めに一人向かいます。
ハンジは炎に包まれ、地に落ちますが、間一髪、飛空艇は空に飛び立つことができました。

「まだ僕らが知らない壁の向こう側」

さて、「まだ僕らが知らない壁の向こう側」の候補が現れましたね。
飛行艇の研究基地です。
アズマビトの飛行艇より高性能の飛行艇が存在する可能性がありますね。
ただ、マーレの戦争に使用されなかったのが気にかかります。
まだ実用化に至っていないのか、量産できていないのか…
量産できていないだけなら、政府要人や王族の避難に使われて、エレンやアルミンたちが向かっても、もぬけの殻のような気もしますが…

ともあれ、私のスマホの画面で測ると、パラディ島からオディハまで1cm、オディハからスラトア要塞まで1.7cm。
地鳴らしの速度が時速50km。
飛行艇は、例えば日本の九七式飛行艇ですと時速230kmなので、十分先回りが可能です。
スラトア要塞で迎え撃つとなると、半日〜1日程度の猶予があるのではないでしょうか。

いや、そもそもスラトア要塞に行く必要があるのでしょうか?
エレンの第二攻撃目標として挙げられていますが、実際に今、近くにいる(ハズ)のだから、次話で直接対決するのでは?
実際問題、燃料を満タンにできずに飛び立っているわけですから、スラトア要塞まで燃料が持つかも怪しいものです。

となると、次話ではエレンとの対話を試みるのでしょうか?
それとも、問答無用でエレンのうなじを削ぎにかかるのでしょうか?
まず、対話を試みると思うのですが、果たしてエレンが応じるかどうか。。。

飛空艇からエレンに呼びかける⇒無視⇒立体機動でエレンの周りを飛びながら呼びかける⇒無視⇒エレンとアルミンが座標の空間で対話
こんな流れになるのではと予想しています。

ところで、カリフア軍港とスラトア要塞、新地名が2つ出てきましたが、聞き慣れない地名ですよね。
どこの国なのか見当がつかないというか…
眺めていて、ふと気付きました。
反対から読むと、カリフア⇒アフリカ、スラトア⇒アトラスじゃない!
地図もよく見ると、アフリカあたりの世界地図を裏返しにして、上下を逆にした形に酷似しています。
そういえば、文字もカタカナの逆でしたね。

「世界はリアル世界の上下左右逆転裏返し」となると、ヒィズルの作中の位置は、普通に日本?
パラディ島からはかなり離れていますね。

誰が生き残るか考察

ハンジさんとフロックが死亡しましたね。
ピクシス司令、ナイル、キース、マガトに続き、いよいよメインキャラクターも鬼籍に入り始めました。
リヴァイもピークも、死亡フラグを立てています。

そのほかのキャラクターでは、個人的には、ジャンも死ぬのではないかという気がします。
コニーは、死ぬ理由がないので、生き残るのでは?
ミカサとアルミンは、生き残るでしょう。
ガビとファルコはマーレ代表で生き残り、彼らを守るため、アニが死亡しそう。
ライナーは。。。難しい。
「ライナー死なない問題」がありますが、寿命も近いし、やっぱり死ぬんじゃないでしょうか。
ライナーは諌山先生の寵愛が深いキャラクターですが、そんなことはお構いなしに、あっさり死にそうに思えます。
現在生死さえ定かでないジークは、多分まだ生きていて、でも最終的には死ぬでしょう。

問題は、ジークは今、どこでどうしているのか?
予想としては、
1.エレンに取り込まれている(が、同化はしていない)
2.巨大化したエレンの尻尾あたりにぶら下がっている
3.パラディ島の誰かに拾われて、救護されている(ネームドで唯一出番のないリコ先輩?)

イェレナは、ジークに殉じるように思えます。
キヨミ様とオニャンコポンは、生き残った祖国とパラディ島を結びつける大使のような役割を果たすために、生存。

ジーク=ナウシカ、エレン=王蟲説を提唱してみる

エレンが地鳴らしを起こしたこの後に及んでも、主人公なのにそんなラスボスみたいなことをするなんて…と、展開が受け入れられない私。
進撃の巨人以外に主人公が人類を滅ぼすほどの規模のラスボスになった作品はないかと記憶を探ってみたら…、ありました。
風の谷のナウシカです。

ナウシカとエレンの類似性については、『進撃の巨人 第124話『氷解』 あらすじと未解明の謎・伏線・考察』でも言及しました。

映画版の風の谷のナウシカしか知らない方にとっては意外かもしれませんが、原作のナウシカは、その後、世界の真実を知り、人類を破滅に導くであろう選択をします。

今、改めて振り返ってみますと、ナウシカの行為の結果はむしろジークの望む未来に似ていて、エレンの行動は王蟲に似ているように思えます。

概要を簡単に記します。

「火の七日間」の直前、滅亡を免れないと悟った人類の一部は、人類を存続させるための仕掛けを施しました。
腐海は、汚染された大地を浄化させるために作られた、人為的な植物でした。
腐海は汚染を浄化する際に「瘴気」を出します。
ナウシカの時代の生物は皆、ある程度の瘴気に耐えられるように人為的に改変された生物でした。
そのため、逆に瘴気がない清浄の大気では生きられない体になってしまっていました。
つまり、腐海によって大地が清浄化されると、ナウシカたち新人類は、生きていけないのです。
腐海を生み出した旧人類は、清浄の地で復活させるために、人間を含めた動植物を「庭」と呼ばれる場所で保管しています。
土鬼の「墓所」は、旧人類の叡智が詰まったコンピューターみたいなもので、その中には清浄の地で蘇るべく、「穏やかな心に改変された旧人類」の卵も眠っていました。
ナウシカは、「生命を操作することは、生命に対する最大の冒涜である」とし、卵もろとも墓所を破壊してしまいました。

原作はここで終わります。
私の考察では、ナウシカたち新人類はやがて瘴気によって滅びると考えています。
つまり、ナウシカは新人類を緩慢に滅亡させる道を選んだわけです。
目的は違えど、結果はジークの「エルディア人安楽死計画」に似ていませんか?

一方、エレンは王蟲に似ています。
ナウシカたち新人類同様、王蟲もまた、旧人類によって造られた生物です。
300年に1度くらいの割合で、人間の愚かしさに王蟲が怒り狂い、大海嘯が勃発します。
怒り狂った王蟲は、飲まず食わずで体力が尽きるまで胞子を撒き散らしながら走り続けます。
死した王蟲は苗床となり、腐海を育てます。
この大海嘯を引き起こすよう、王蟲はプログラミングされている節があります。

王蟲が怒ると目が赤くなりますが、この状態になると怒りで我を忘れ、いったん気絶させるくらいのことをしないと正気に戻りません。
エレンも今は、我を忘れた状態で、自分を制御できなくなってしまっているのではないでしょうか?

エレンの先の「進撃の巨人継承者」がいるのかどうか、「その先の未来」が「地鳴らし」後の未来なのかどうか、エレンは「地鳴らし」を起こさせたいと考えている未来の「進撃の巨人継承者」に操られているだけなのか、まだ何もわかりませんが、まだ私はエレンを信じたいと思っています。
それは、エレンは本当は地鳴らしなんてしたくないのに、「仕方なく」している感がありありだから。

これだけのことをしでかしてしまった以上、エレンは死ぬしかないと思いますが、物語として救いのある終わり方が果たしてあるのか、私たち読者を納得させられる終わり方が果たしてあるのか、こんなに着地点が見えない物語は初めてです。


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