進撃の巨人第136話『心臓を捧げよ』考察【ネタバレ注意】
ラスボスは寄生獣?ジェノバ?アダム?
ガビがエレンの首を撃った理由
ガビがエレンの首を撃ち落とした時、ムカデのようなものがエレンの胴から飛び出し、頭部とつながりました。
あの場面は、ガビがラスボスの正体を見破るために必要だったのですね。
冷静に考えれば、あの場面は物語の流れから見て、不自然でした。
まるで映画のような素晴らしいコマ割りでしたが、あの状況でエレンの首が飛んだからといって、誰も「え!エレンが死んじゃったよ!」と思う人はいなかったでしょう。
今さら読者が驚かない内容にも関わらず、派手な演出をしたことに、若干違和感を感じたことを思い出しました。
あの寄生生物は、始祖の巨人の継承者だけが持っている特別なものなのか、ユミルの民全員が持っているのかは不明ですが、あと3話ということを考えると、寄生生物はエレンに取り付いている1匹だけであり、そいつを倒せば巨人化能力が全てのユミルの民から失われると考えていいでしょう。
3つの最終決戦
最終決戦は3つのパートで行われることになるようですね。
1つはエレンの首を落とそうとしているジャン・ライナー・ピークたち。
2つ目は、アルミンを救出しようとする、ミカサ・アニ・リヴァイ・ガビたち。
3つ目は、要塞におけるマーレ軍とエルディア人。
正直いって、再びマーレとエルディアが対立するとは思いませんでした。
134話『絶望の淵にて』で「二度と同じ過ちは犯さないと…私は誓う」と長官が感動的な演説をし、地鳴らし後の和平の道が開かれたと思ったのに。。。
なんなら、前に進み出たエルディア人の大人たちは、自分たちが巨人化して、壁の巨人たちを少しでも食い止める気かとさえ思ったのに。。。
でも、ミュラー長官は、エルディア人に発砲はしていないと信じています。
それぞれの決戦で勝利(3つ目の勝利条件は「戦わないこと」ですね)し、希望のあるラストになることを祈っています。
ラスボスは寄生獣?ジェノバ?アダム?
さて、ラスボスは始祖ユミルに取り付いた寄生生物であることがほぼ確定したわけですが、この寄生生物、正体は何なんでしょうね?
一体しかいないのか、ユミルの民全員に取り憑いているのか?
人間にしか寄生できないのか、他の動物にも取り憑けるのか?(水の中にいたから、元々の宿主は魚?)
他の動物に取り憑くとしても、巨人化した動物は出てきていないので、人間に取り憑いた場合だけ、特異的に巨人化してしまうのか?
何となくですが、普通の生態系からは外れた存在のような気がしませんか?
宇宙から飛来してきた生物のような。。。
例えば、寄生獣のような存在だとしたら?
寄生獣は、増えすぎた人間を間引きするかのように飛来した寄生生物が、人間を捕食する物語です。
巨人たちの行動原理にも合致しますね。
しかしそうなると、寄生生物は地鳴らしを望むはずがありません。
生物にとっての至上命令は子孫を残すことですから、人間がいなくなると自分たちも滅んでしまうので、彼らは人間を絶滅させるはずがないのです。
では、FF7のジェノバのような存在だとしたら?
ジェノバは、惑星に寄生し、そのエネルギーを食らい尽くす宇宙生物です。
人間だけでなく、陸上の動植物すべてを殺戮するかのような地鳴らしを見ると、殺戮の対象は人類に限っていないので、星ごと滅ぼそうとしているようにも見えます。
ですが、ジェノバのように星々を旅する生物のようには見えないので、これも違うかなと思います。
では、エヴァンゲリオンのアダムのような存在だとしたら?
アダムとリリスの戦いのように、寄生生物と人類との星の覇権を賭けた戦いだとしたら?
寄生生物がアダムのように「生命のタネ」のような存在なら、すべての生物を滅ぼして新たに生命体を誕生させようとするのは、地鳴らしを引き起こす動機になります。
今思いつく理由としてはこの3つだけですが、諌山先生のことですから、あっと驚くような展開を見せてくれることを期待しています。
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