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3つのゼロの世界

貧困0・失業0・CO2排出0への挑戦

第1章 資本主義の欠陥

国と国の間でも、一国の国民の間でも、富の偏在が加速しているが、豊かな人も、この状況を良しとしているわけではない。裕福な人は巨額の寄付をし、国は福祉事業に税金を充て、 最貧困者の生活を改善しようとしてるが、本当に問題を解決するのなら、システムそのものを変える必要がある。

第2章 新たな文明を創る

富の集中が進む理由は、利己心を持つプレーヤーが資本主義を動かしているから。
無私の心を持つプレーヤーも市場に参加できれば、状況が変わる
人類の問題を解決するためにソー シャル・ビジネスを創出する意思を示すことで、世界が変わる。
ムハマド・ユヌスは、問題に直面するたびにそれを解決すべくビジネスを立ち上げてきた。

第3章 貧困ゼロ

先進国でも、利他的な思いに駆られた大企業が、ソーシャル・ビジネスに取り組んでいる。
3章では、途上国・先進国での様々なソーシャル‘ビジネスの具体例が示されている。
農村のマーケティング・ネットワーク、看護大学の運営、ルノーがフランスで行っている貧 困者向けの自動車修理システムなど。
日本でも取組が始まっている。

第4章 失業ゼロ

誰もが、仕事を探す者にも、仕事を創る者にもなる。
誰もが起業家になれる潜在能力を持っている。
就職先がないのなら、起業すればよい。
途上国のグラミン銀行からの借り手の第二世代の課題は、就識難。
彼らを起業させるプログラムを立ち上げ、起業希望者に20%の手数料で資金を提供して、成果を上げている。

第5章 二酸化炭素排出ゼロ

最貧国は、先進国同様に経済発展を目指すと共に、環境問題にも真剣に取り組んでいる。
なぜなら、 環境破壊のツケは、真っ先に最貧国に及ぶからで
途上国はテクノロジーのおかげで、電話網を設置することなく一足飛びにスマホが普及するなど、 環境に負荷をかけることなく効率的でクリーンな技術を利用できる。

第6章 よりより未来へのロードマップ

極度の貧困状態(1日の収入が1.25ドル以下)で生活する人の数は、1990年から2015年の25年間で半分以下に減らすことに成功している。
ファクトフルネスでも述べられていた通り、世界は少 しずつ良くなってきている。

第7章 若者

若者たちは、現在の資本主義の欠陥に気づいているが、どのように行動すればよいのかが分かっていない。
しかし彼らは、システムは変えられないとは思っていないし、前の世代より利他心が強い。

この10年で多くの大学がソーシャル・ビジネスのコースを新設した。
日本にも、ユヌス・ソーシ ヤル・ビジネス・センター(YS BC)がある。
YS BCは、講義と研究を行い、ビジネスリーダー、財団、NGO、社会活動家、政府組織、金融 機関などがソーシャル・ビジネスのアイデアについて情報交換する場である。

第8章テクノロジー

私も利用したことのあるキヴァ(KIVA)が紹介されていました。
キヴァでは、資本を必要とする人とお金を持つ人を繋ぎ、個人個人がお金を貸せるようにするシステムです。
世界中のマイクロ ビジネスを始める個人に、25ドルからお金を貸すことができるのです。
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この章では他に、九州大学の遠隔診断の取組みが、最も野心的な内容として紹介されています。


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